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ゆれる

映画の脚本・監督:西川美和
出演:オダギリジョー 、香川照之 、木村祐一

                   = あらすじ =
あの橋を渡るまでは、兄弟でした。

東京で写真家として成功した猛は母の一周忌で久しぶりに帰郷し、
実家に残り父親と暮らしている温和な兄・稔と幼なじみの智恵子との3人で近くにある
兄弟の思い出の地、渓谷に足をのばすことにする。
懐かしい場所にはしゃぐ稔。
稔のいない所で、猛と一緒に東京へ行くと言い出す智恵子。
だが渓谷にかかった吊り橋から流れの激しい渓流へ、智恵子が落下してしまう。
その時そばにいたのは、谷底へ落ちた智恵子に混乱する稔の姿だけがあった…。
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映画に飢えていたのでしょう。
ツタヤで半額セールが始まったので3本借りてしまいました(笑)

1本目!花男セレクト。

何故だろうオダギリジョーが浅野忠信に似てると思うのは私だけでしょうか??

この映画の感想は私も花男も◎

兄の心、弟の心、幼馴染の心、、、
タイトル通り色々揺れていました。橋もよく揺れてました(笑)

それを見分けるのが私の場合難しい。

映画の観方などとっても参考になるレンタルだけど映画好きさんのコメントで
弟の立場から鑑賞をすると、兄は昔から変わらずにいた。
自分のとった行動により兄を追い込み、自分こそが変わっていたのだという事実に気がつき、
涙ながらの感動物語となる。

兄の立場から鑑賞をすると、これは復讐物語ではないだろうか?
我慢に我慢を重ねて許してきた兄が、絶対に許せなかった事。
平凡な生活の中に見つけ出した一筋の光が彼女であり、奪われた。
きっと自分の言葉で弟がとるだろう行動を予測できたはずである。
だからこそ叫んだ言葉。
弟が兄を信用しているといいながらも、兄には黙っている重要な事も
許せなかったのではないだろうか。
きっと服役する事を兄は心の底で望み、それを弟の判断に任せた。
弟は兄を疑った事に対し、兄に対して申し訳ないという気持ちと、
智恵子にした行為を後悔しながら生きるのだ。
これで智恵子の気持ちを軽くあしらった事に対する罪の償いを弟にさせる事ができる。
そう考えてしまうとあの笑顔も違う表情にも見えてくる。
兄の立場から観る・・・なるほどなー!と関心させられる事がかいてありました。
そんなん、、考えたこと無かった。
そこまで考えられたらもっともっと面白かっただろうなぁ。

by oct19ky | 2007-03-03 23:59 | ☆映